カタールリハビリテーション研究所(QRI)、最新トレーニング機器でリハビリを強化

フィンランドとカタールは、経済、教育、文化、医療など多岐にわたる分野で協力を進めています。特にフィンランドは、教育制度や福祉、医療技術などの分野で高い評価を受けており、これらの専門知識をカタールに提供しています。

去年、ドーハで開催された「フィンランド・ヘルスケアセミナー」は、フィンランドとカタールの医療協力を強化する上で重要な節目となりました。このイベントは、フィンランドの医療関連企業が、ドーハのフィンランド大使館およびバイオテック・メディカル・カタールと連携して主催し、シェラトン・グランド・ドーハ・リゾート&コンベンションホテルで行われました。

セミナーについて

このセミナーは、フィンランドの貿易開発担当大臣ヴィレ・タヴィオ氏によって正式に開会され、医療分野での国際的なパートナーシップの重要性が強調されました。ヴィレ・タヴィオ大臣は、フィンランド政府で外務と貿易開発を担当しており、開発協力や貿易政策の推進に尽力しています。彼のリーダーシップのもと、フィンランドは国際的な協力関係を強化し、特にカタールとの連携に力を入れています。

専門家による講演:

  • カタール大学のハナン・カリール教授は、カタールにおけるリハビリテーションの進化について基調講演を行い、神経リハビリテーションの最新の研究成果を紹介しました。
  • ユヴァスキュラ大学のアルト・ハウタラ教授は、理学療法やリハビリテーションの最新トレンドやベストプラクティスについて洞察を共有しました。特に、運動を医療として活用するアプローチ(Exercise as Medicine)の費用対効果や、心臓リハビリテーションにおける実践事例に焦点を当て、効果的かつ持続可能なリハビリ手法について紹介しました。
  • HUR CEOマッツ・マンデルバッカ氏は、「高齢者のための筋力トレーニングの健康効果(Health effects of strength training for an aging population)」について発表しました。

セミナーでは、フィンランド製の医療機器が展示され、参加者は最先端の医療技術を直接体験しました。

外交・専門的交流

このイベントには、カタールおよび国際的な政府関係者が多数参加し、外交や専門分野での協力の場としての役割が再確認されました。

セミナーはカタール国家ビジョン2030に沿って、国際的な知識交換やネットワーキングの機会を提供し、医療水準向上へのカタールの取り組みを示す場ともなりました。すべての人々がより健康で明るい未来を築くための協力的な努力が感じられる内容でした。

両国は、教育、医療、技術、貿易の分野での連携を進めており、フィンランドの専門知識とカタールのリーダーシップが組み合わさることで、地域全体の発展にも寄与すると期待されています。

カタールリハビリテーション研究所(QRI)の継続的な進展

セミナーを受け、カタールリハビリテーション研究所(QRI)はリハビリテーションサービスの向上に取り組み続けています。リハビリテーション&リハビリ療法サービス部門ディレクター、アジムシャ・M・S博士の公開動画では、QRIの革新や卓越性、世界水準の患者ケアへのコミットメントが紹介され、カタールにおけるリハビリの基準向上への取り組みがよく伝わります。

HURの空圧式レジスタンストレーニング機器は、QRIの患者が筋力を回復し、リハビリを加速させるのに役立っています。治療効果を高めることで、より迅速かつ効果的なリハビリテーションをサポートしています。

[フィンランド・ヘルスケアセミナーの動画を見る]


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